債権管理の重要性

「債権」は、消費者信用業務を取り扱っている企業にとっては貴重な「資産」であると同時に「収益」を生み出す源泉でもあります。

現在のように融資金利が縮小傾向になると、延滞債権の発生は運用資金を長期に固定化し、利益を圧迫します。最悪の場合、回収不能となって貸倒れにもなります。延滞債権は企業収益悪化の直接要因となり、その増大は企業の存立基盤を危うくすることになるのです。それだけに、消費者金融業にあっては「債権回収」の重要性は計り知れないものがあります。

一般に債権回収の業務は商品開発、営業、信用調査、審査といった業務に比べ、地味な仕事と考えられがちです。ところが消費者金融業においては債権管理、回収業務は重要部門であり、優秀な人材を育成し投入することによって、回収能力の向上と効率化を図らなければなりません。

それでは、きわめて重要な業務としての債権管理業務について見ていきましょう。

「債権」は前述のように、各企業にとって重要な資産であり、収益の源泉です。これを遅滞なく回収するためには次のことに注意しなければなりません。まず各種債権の量的・質的変動に注意すること。そして、不良債権の早期発見に努めること。そのうえで回収を促進する各種の技法を駆使し、困難な場合には法的手続きへと進むことで債権保全を達成するのです。

そうすることにより、最悪の事態である貸倒れの発生を防止することが、債権管理業務のフルコースとなるのです。

ここで重要なのは、債権管理業務は単なる回収業務ではないということです。現在は「情報の量・質・スピード」が各企業の死命を制する時代です。消費者金融業における債権管理業務でも「情報管理」の発想が重要になっています。個々の顧客の延滞や回収についての情報はもちろんですが、顧客のクレーム、店頭での接客状況など、直接回収業務に関係しなくても企業の重要情報となりうるものはたくさんあります。そこで、債権回収に関係する必要な情報をタイミングよく担当部門に伝達するような、全社的な態勢を築くことが重要になるのです。