不良債権の処理

意義


・回収できない不良債権を実態のない資産として計上する見せかけの利益を除外する。
・回収不能債権を減らし、回収できる債権を明確にする。
・企業財務の健全性を維持する。
・法人税などの税金算上では、その貸し倒れ償却相当分だけ経常利益を減額して税金納付額を少なくする。

分類

・無税償却・・・法人税法基本通達9-6「貸倒損失」の規定する事由によって税務上損金扱いが認められる償却をいいます。
・有税償却・・・法人税法基本通達に基づかない償却で、企業会計上は損金処理が認められますが、法務上では認められない償却をいいます。

方法

・直接償却・・・営業債権が回収不能となり、その額を直接賃借対照表から引き落とすことをいいます。
・間接償却・・・営業債権が回収不能、または回収不能と見込まれる場合、その債権額を債権償却特別勘定という、貸倒に備えて設定される引当金に充てる方法です。

貸倒れ償却の債権取扱い注意事項

・償却処理をするための証明資料が重要になるので、次の事項を十分確認しておくことが必要です。
a. 折衝記録台帳・・・具体的事実を詳細に記載する
b. 事実を立証する第三者の話、資料の収集に努める
c. 債権回収にはあらゆる角度から徹底して手を打つ
・償却した債権の一式書類は税務調査に備え、当分の間保存管理します。一般にその保存期間は債務名義の時効期間などから考慮し、10年間は必要とされています。